ソフトバンク光(またはSoftBank Air)を使っていて、なおかつSoftBank回線のスマホ(ワイモバイルなどの格安SIMを含む)を利用していると使用できるセット割引『おうち割光セット』。
お得なセット特典なのですが、実は意外と有効活用されていないケースがあります。
そこで、おうち割を最大限に有効活用できるように申請方法や必要なオプションなど、適用条件について詳しく解説していきます。
おうち割光セットの割引特典が対象となる契約プラン
まずは、一番重要なおうち割の条件について紹介します。
おうち割適用には前述の通り、ソフトバンクのネット回線に加えて、ソフトバンク回線のスマホ(格安SIMを含む)の契約が最低条件となります。
対象となるネット回線には5つの種類が存在します。
- ソフトバンク光
- SoftBank Air
- YahooBB ADSL通常タイプ
- YahooBB ADSLバリュータイプ
- ホワイトBB
この5つの中のネット回線のうちSoftBank Air・YahooBB ADSL通常タイプに関しては特に条件ありません。契約さえしていれば、ソフトバンクスマホとのおうち割が可能となります。
一方でソフトバンク回線を利用したスマホ契約には、格安スマホ(格安SIM)の存在感も高まりつつあります。
格安SIMといえばドコモ回線が主流でしたが、最近ではソフトバンク回線を利用した格安SIMもぞくぞくと登場してきています。
そこで気になるのが「ソフトバンク系列の格安SIMならおうち割が適用されるのか?」という点です。ソフトバンク光やSoftBank Airを契約する大きな理由の一つが最大1,000円の割引が受けられる『おうち割』といっても過言ではないでしょう。
しかし数多くあるソフトバンク回線を使った格安SIM(プラン)の中で、現時点でおうち割が適用されるのはワイモバイルだけとなっています。
格安SIM | おうち割の適用状況 |
---|---|
ワイモバイル | ○ |
LINEモバイル | × |
mineo | × |
QTモバイル | × |
b-mobile | × |
U-mobile S | × |
スマモバ | × |
ただし、ソフトバンクやワイモバイルのスマホを使っていても、契約プランに応じて細かな条件があるので注意が必要となります。
ソフトバンクスマホの適用条件
ソフトバンクスマホのプランは現在大きく分けて2つ存在しています。
一つはスマ放題というプランで、もう一つはホワイトプランというプランの2種類です。
スマ放題で契約している場合は何の問題もなくおうち割の適用は可能です。
しかし、ホワイトプランの場合は定額制である7GBという条件のプランは適用可能なのに対して、従量課金制のホワイトプランの場合は適用外となってしまうのです。
なお2019年9月13日から始まったソフトバンクの新料金プランを契約する場合は、データプラン50GB+とデータプランミニが適用対象となっています。
データプラン 50GB+ | 適用対象 |
---|---|
データプランミニ | |
データプラン1GB(スマホ) | 対象外 |
データプラン1GB(ケータイ) | |
データプラン100MB |
ワイモバイルスマホの適用条件
格安SIMの中で唯一、適用対象となるソフトバンクグループの低価格ブランド(サブブランド)『ワイモバイルスマホ』の適用プランについて説明します。
ワイモバイルに関しては、条件は非常にシンプルで「スマホプラン」で契約しているものは、おうち割の適用が可能となっています。
この「スマホプラン」はその名の通り、スマホで利用できるプランで、S/M/Lと言う3種類で展開されています。(ガラケーでもスマホプランの契約が可能で、その場合もおうち割は可能です)
なお2019年10月1日から始まったワイモバイルの新料金プランを契約する場合は、スマホベーシックプランS/M/Rが適用対象となっています。
ソフトバンク光の必須オプション
次に、ソフトバンク光をネット回線として契約している場合に必要となる、おうち割必須オプションについて説明します。
ソフトバンク光には様々なオプションが存在し、その中から指定された3つのオプションに加入する事が、スマホの割引適用という条件となっています。
具体的には、
- 光BBユニット(通常467円)
- Wi-Fiマルチパック(通常990円)
- 光電話サービス(通常0~500円)
の3つのオプションです。
光BBユニットとWi-Fiマルチパックのセットは、ソフトバンク光をWi-Fi(無線)で利用するために必要なオプションです。
▶ソフトバンク光ってWi-Fi機能付いてるの?契約ごとに異なるWi-Fiオプションの料金
次に光電話サービスは固定電話のサービスで、自宅で不要な方はBBフォンという通話料以外が無料のサービスを、NTTの固定電話お利用していたり市外局番から始まる電話番号が必要な場合はホワイト光電話(初期費用1,000円)、フレッツ光からの転用の方は光電話(N)というサービスを利用する事になります。
BBフォン | ホワイト光電話 | 光電話(N) | |
月額 | 0円 | 467円 | 500円 |
初期費用 | 0円 | 1,000円 | 転用時無料 |
電話番号 | 050番号 | 市外局番 | 市外局番 |
特徴 | 110など緊急電話へ荷電不可 | 通常の固定電話と同等 BBフォンと併用不可 | 通常の固定電話と同等 BBフォンと併用可能 |
ソフトバンク光でスマホの割引を適用させるには、上記3点(光BBユニット・Wi-Fiマルチパック・光電話サービス)の加入が必須となります。
ただし、上記3点をセットで利用し、なおかつおうち割を適用させると、必須オプションの月額も500円で利用できるようになり、むしろオプションも割引価格で利用できるようになるのです。
おうち割光セットの適用範囲(家族や続柄、別居など)
続いて、おうち割の適用範囲について解説していきます。
おうち割はソフトバンク光やSoftBank Airを契約している家の家族であればもちろん可能です。
しかも、それ以外の場合でも幅広く適用できる人が存在しているのです。
別居の家族もおうち割が適用対象
まずは、別の家に住まわれているご家族についてです。
例えば、一人暮らしで引越しをしてしまった子供や、離れた場所に住んでいる両親なども対象になるのです。
ただし、おうち割の適用には基本的にネット回線の契約者と、スマホの契約者が一緒にSoftBankショップに来店する必要があるので、この面倒な手順を回避する方法は後述します。
同棲中の人もおうち割が適用対象
家族ではないけど同居中の彼氏彼女やシェアハウスで住んでいる住人といった場合にも、おうち割は適用可能となります。
ただし、ネット回線の契約住所と同居人の身分証明書(免許証や住民票)の登録住所が同じ住所であることが条件となっています。
何親等などの制限はなく適用可能
そしてSoftBankやワイモバイルのスマホを一族全員で利用している場合は、何親等までが適用可能かという部分も解説しておきましょう。
が、実はおうち割の適用範囲には、親等による制限はないのです。
つまり、戸籍謄本でネット回線の契約者との家族である事が証明されさえすれば、甥っ子のスマホでも割引は可能になるのです。
おうち割光セットの申請方法・手順と注意点
では、いよいよ肝心なおうち割の申請方法について解説します。
ただし、申請方法も条件によってやり方・手順が異なりますので、こちらも各条件に沿って紹介していきます。
ソフトバンクスマホの申請方法
ソフトバンクスマホを利用している場合の申請パターンは2つあり、スマホ側とネット回線側の契約名義が、どの申請方法になるかを決めるターニングポイントとなります。
ネット回線とスマホの名義が同一名義のケース
一つ目のパターンは、ネット回線とスマホの名義が同一名義だった場合です。
この場合は非常にシンプルで、ソフトバンクのHPからログインすることが可能なMy Softbankからおうち割の申請が必要になります。
もちろん、ソフトバンクショップで手続きする事も可能ですが、いちいち来店するのも面倒でしょうから、私個人としてはMy Softbankからの申請をオススメします。
ネット回線とスマホの名義が別名義のケース
2つ目のパターンは、ネット回線とスマホの名義が別名義だった場合です。
この場合は、残念ながらおうち割の申請方法は一つのみで、ソフトバンクショップへ来店するのみとなります。
多少面倒ですが、申請しないと割引が適用されないので、しっかりと手続きを済ませましょう。
ワイモバイルスマホの申請方法
ワイモバイルの場合も上記とほぼ同じです。
スマホとネット回線の契約者が同じかどうかで、手続き先が異なってくる様になっています。
まず同一名義の契約だった場合は、今度はMy Y!mobileからの申請が必要になります。
そして、別名義だった場合はソフトバンクショップではなく、ワイモバイルショップでの手続きが必要になるのです。
おうち割申請時に必要となる準備すべきモノ
最後に、おうち割の申請に必要なものを紹介しておきます。
まずMy SoftbankやMy Y!mobileから申請を行う場合は、ネット回線を契約した際に発行されるS-IDという契約ごとに発行されるIDが必要になります。
こちらはネット回線を申し込みすると、開通日の数日前には届くので、ネット回線が開通していない状態でも事前に申請を行うことも可能となっています。
一方、店頭での手続きになった場合には、身分証明書に加えて上記でご紹介したS-IDとおうち割の申請書類の提出が必要になります。
こちらをプリントアウトして記入後に店頭に行く方法が一番手っ取り早いですが、店頭で同意書の用意もあるので面倒な場合はそのまま店頭へ行ってしまうという手段も可能です。