ソフトバンク光のオプションとして利用できる光BBユニット。
この機器はなかなかの性能を持っており、ソフトバンク光のWi-Fi利用においてはかなり重要な要素となるオプションなのです。
と言うことで、少しマニアックな内容となりますが、この光BBユニットの性能(スペック)や高速通信であるIPv6通信の内容について紹介していきます。
光BBユニットの性能
まずは光BBユニットの性能についてご紹介していきましょう。
と、言いたいところですが、実は光BBユニットは名称こそ1括りになっていますが、その種類は複数存在しているのです。
なので、種類ごとにそれぞれの性能をご紹介いたします。
光BBユニットの種類とスペック比
現在ソフトバンク光では、光BBユニットは全部で3種類存在しています。
新しい順にE-WMTA2.3、E-WMTA2.2、E-WMTA2.1となります。
2015年から最新のE-WMTA2.3が登場しましたので、それまでに契約している場合はE-WMTA2.2、E-WMTA2.1のどちらかで利用している事になります。
そしてそれぞれの性能としては、以下の表の様になります。
E-WMTA2.3 | E-WMTA2.2 | E-WMTA2.1 | |
最大通信速度(有線) | 1G | 1G | 100M |
最大通信速度(無線) | 1G | 600M | 100M |
対応通信規格 | 11acまで | 11nまで | |
対応周波数 | 2.4GHz、5GHz | 2.4GHz | 2.4GHz |
IPv6対応可否 | 対応 | 非対応 | 非対応 |
対応周波数とは?
上記の表にある対応周波数の項目ですが、2.4GHzと5GHzが存在しています。
それぞれに特徴のある周波数となり、利用環境によってどちらが有利になるかも変わっています。
2.4GHz帯の特徴
まず、2.4GHzの特徴としては、速度は遅く、他の電子機器の干渉により通信速度が遅くなることが多いです。
ただし、その代わりに遮蔽物の多い場所でも通信が可能で、この周波数帯でカバーできる範囲も広い特徴がございます。
5GHz帯の特徴
対して、5GHzの特徴としては、周波数帯の中で一番早く、IPv6通信を行う場合はこの周波数帯を利用する事になります。
また、他の電化製品では使われていない周波数なので、電波干渉も非常に少なく安定した通信が可能です。
ただし、遮蔽物に弱いと言う特徴もあるので、かなり広い家で利用する場合は光BBユニットからの距離が遠すぎると、5GHzの電波よりも2.4GHzの電波の方が快適に利用できる状態になる可能性もあります。
11acを使いたい場合
前述の通り、現時点での技術的な観点から最速の通信が可能になるのは11ac規格の通信となります。
そして、光BBユニットでその規格に対応できるのは最新のE-WMTA2.3のみとなっております。
「これから申し込む人にはE-WMTA2.3のユニットが送られてくるの?」と思われるかもしれませんが、SoftBank側でどういった基準でユニットの送付の処理がされているかは謎に包まれており、実はどのユニットが届くかは不明でE-WMTA2.3ではなくE-WMTA2.2が届く事もあるのです。
その場合は、もちろん2.2は11acには対応していないので、有線接続でのネットは最大1Gの速度で可能ですが、無線接続では600Mが限界となってしまいます。
ただ、ご安心ください。
もし、申し込み後にE-WMTA2.2が送られてきた場合は、コールセンターへ電話してE-WMTA2.3への交換を申し出る事で無料交換が可能となっています。
IPv6通信の使用方法
ここからは実際に最高速度のIPv6通信の使用方法について解説していきます。
IPv6通信が利用できる環境が整っている場合の使用方法としては、大きく分けて2つのパターンが存在しています。
ホワイト光電話を同時申し込みする場合
まずはソフトバンク光でホワイト光電話を同時に申し込みをする場合です。
かなりマイナーなお話になりますが、実はこのホワイト光電話の機能を利用するにはIPv6通信が必要になりますので、光の申し込み時に一緒にホワイト光電話を申し込みしていると、自動的にIPv6通信が使用できる設定で開通されるのです。
つまり、この場合は自分で何か設定を行う必要はなく、ソフトバンク光が開通したらいつの間にかIPv6通信が使える様になっています。
ホワイト光電話を利用しない場合
次のパターンとしては、ホワイト光電話を利用せずに、光電話(N)・BBフォンもしくは固定電話の利用がないパターンとなります。
この場合は、残念ながらIPv6通信を利用するには自動適用ではないので、ソフトバンク光開通後にコールセンターへ電話する必要があるのです。※コールセンターは電話代は無料
ちなみに、交換自体は無料ですが、前述の様にマンション自体がその速度に対応していない場合は、いくら電話で駄々をこねようが交換してもらえませんので、ご注意ください。
IPv6通信が使えない人
最後に、上記でいくつかIPv6の対象外をご紹介しましたが、もっともっと初歩的な点で対象外の人が存在します。
それは、有線接続やWi-Fiを受信するデバイス(スマホやパソコン)自体が、IPv6通信に対応していないと言う致命的なパターンです
IPv6の登場が2014年ですので、それ以前に発売されているデバイスは未来の通信技術に対応している訳はないので、残念ながら、いくら回線やWi-Fiを早くしてもマシン自体の性能が追いついていないと何の意味もなさないのです…